【朝日杯FS】ライトオン“不気味”2歳離れした落ち着き

[ 2017年12月13日 05:30 ]

2歳馬とは思えない落ち着きのライトオンキュー
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 【G1ドキュメント=12日】泰然自若。落ち着き払った姿は本当に2歳馬なのだろうか?穴馬を求めて栗東をさまようオサムが引き付けられたのは寒風の中にたたずむライトオンキューの威風堂々たる姿だった。

 過去に08年のダービー馬ディープスカイなどを育てた昆師も、この父シャマルダルの持ち込み馬に“異質な”ものを感じていた。

 「環境の変化に動じない。物事に動じない。外国のおとなしい馬とはこんなだろうと思う。よほど人間との信頼関係ができているんだろう。レースでもそう。前走は道悪でブレーキをかけながら差し切った。あの競馬は強い」

 オサムは慌ててスマホを取り出し、初勝利を挙げた先月18日・京都の未勝利戦のレース映像を引っ張り出した。後方からのスタートになったが、動じるそぶりもない。直線は詰まりかけながらも内に進路を取り、侮れない伸び脚で首+首差の叩き合いを制した。鞍上の巧みな導きもあったが、まるで馬が自分の意思で進路を選んだかのような才気みなぎる内容。レースぶりは明らかに2歳馬離れしている。昆師は続ける。

 「相手が強いから強気には言えないが、間違いなく混戦に強いタイプ。(人気馬の)足をすくうなら、こんな馬だと思う」

 オーナーのモハメド殿下はこのレース、重賞ウイナーのタワーオブロンドンとの2頭使い。“2頭使いは人気薄”の格言通り、警戒すべきはこの馬。最大の惑星と断言しておく。

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2017年12月13日のニュース