【朝日杯FS】門別から移籍シャープ、和田と新コンビで一発を

[ 2017年12月13日 05:30 ]

<朝日杯FS>洗い場でリラックスするダブルシャープ
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 2歳馬はいろんな夢を背負って走る!!2歳G1「第69回朝日杯フューチュリティS」に出走するダブルシャープは、ホッカイドウ競馬から渡辺厩舎に移籍してきた。その初戦は厩舎にとって初のG1トライ。渡辺師がかつての“ライバル”和田との新コンビで一発を狙う。

 ダブルシャープは地方・ホッカイドウ競馬でデビューした。門別で3走してクローバー賞に挑戦。好位から抜け出し、直線はタワーオブロンドンとの一騎打ち。いったん、前に出られたが内からしぶとく差し返した。勝負根性が光る味のある内容でオープン勝ちを決めた。

 続く札幌2歳Sは勝ち馬(ロックディスタウン)とタイム差なしの3着。前走のサウジアラビアRC6着も大きく負けていない。G1を前に渡辺厩舎に転厩してきた。堀端助手が印象を語る。

 「うるさいと聞いていたけど、そんな感じはなかった。稽古を見ていても柔らかみがあるし、芝向きなのかな。だいぶ体が締まって、張りが出てきた。いろんな形の競馬ができるのはいいですね」

 前々走は最後方から一気にまくって出る形。前走は好位で運んだ。自在な取り口で善戦してきた。1週前追い切りはCWコースで併せ馬。6F82秒3〜1F12秒4をマークした。渡辺師は「動きは悪くなかったと思う。だいぶ環境にも慣れてきました。乗り難しそうで、長くいい脚を使うイメージ。タイプ的にジョッキーは合っていると思います」と話した。今回は和田と初コンビ。そんなやりとりを堀端助手に振った。

 「確かにイメージとしては合いそう。(渡辺師との)このコンビは、一ファンとしての楽しみもありますよね。この組み合わせでタイトルが獲れればうれしい」

 99年の牡馬クラシックはこの2人にスポットライトが当たった。渡辺師がナリタトップロード、テイエムオペラオーに和田が騎乗して“ライバルストーリー”をつくった。オペラオーは皐月賞、トップロードが菊花賞と3冠タイトルを分け合った。そんな対決から18年――。渡辺厩舎の初G1挑戦でタッグを結成した。地方の夢、ファンの夢も乗せて大仕事に挑戦する。

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2017年12月13日のニュース