【尼崎センプルC】松井 貫録の尼崎周年5V!賞金王へ加速

[ 2017年12月6日 05:30 ]

尼崎センプルカップで優勝し、武豊騎手(右)から祝福される松井
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 ボートレース尼崎の開設65周年記念G1「尼崎センプルカップ」優勝戦が5日、第12Rで行われ、松井繁(48=大阪)がイン逃げ快勝。昨年1月の63周年以来となる5度目の尼崎周年Vを達成した。通算G1Vは57回目。2着は田中信一郎、3着は田村隆信だった。

 今節、初めて強い向かい風が吹いたファイナル。だが、イン松井に慌てる様子はなかった。「起こしが良くなかったので風に対しては弱いかなと。それでも、うまく仕掛けることができた」。冷静な分析からコンマ14の踏み込み。3コースから角度良く切り込んだ田村の差しが浮く。この瞬間、松井の勝利が実質的に決まった。

 「前検から感じが良かった」。松井本人が振り返ったように節間を通じて圧巻のパワーを見せつけた。「2日目連勝で優勝を意識した。3日目に不運(道中で接触)もあったが、それでもチャンスは逃せなかった。4日目に気合を入れていって(連勝を)もぎ取った」。表情には自信がみなぎっていた。

 グランプリ組にとっては慎重にならざるを得ない時期。それでも松井は攻めに徹した。「年末に向けて事故はできないが、そこを恐れていたら賞金王も獲れない。賞金王を獲るためには緩めるわけにいかない。僕の夢は賞金王なので」。松井のポリシーが、そのまま優勝につながった。これで尼崎では5度目の周年V。「自分でもビックリ。きっと“いい方向”にあるんだと思う。最高のリズムで年末に向かいたい」。王者の強烈なスパートが始まった。

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2017年12月6日のニュース