【チャンピオンズC】プライドを捨てた元王者ゴールドドリームが復権!

[ 2017年12月3日 17:54 ]

<中京11R・チャンピオンズC>ゴールドドリームをなだめるR・ムーア
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 ゴールドドリームが史上3頭目となる同一年のフェブラリーS&チャンピオンズC制覇を果たした。しかし、そこに至る道のりは平坦ではなかった。

 フェブラリーSを制してダート王の座に就いたが、その後はドバイワールドCが14着。帰国後の2戦も7着、5着と精彩を欠いた。特に前走の南部杯はゲートで暴れて大きく出遅れ。競馬にならなかった。そこで翌週から、馬をゲートに縛り付ける通称“縛り”を敢行。平田師は苦渋の決断だったと振り返る。

 「G1を勝った馬に厳しい練習をしたくはなかったんですが……。初日は力んでいたが、2日目から駐立できるようになってきました」

 プライドを捨てた練習の成果で、この日はゲートを“ほぼ五分”に出た。ムーアに導かれて道中はロスなく立ち回り、直線は外へ。大外一気の豪快な差し切りだった。殊勲のムーアはクールな笑みを浮かべた。

 「聞いていた通り、スタートは早くなかったけど、彼なりに出てくれた。その後はリズムを大事に。直線で追い出した時の反応が凄く良かったし、とても能力がある馬ですね」

 弱点を克服して、あらためてダート王を襲名。この後は連覇がかかるフェブラリーS(2月18日、東京)へ。その結果次第で2年連続のドバイ遠征も視野に入っている。

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2017年12月3日のニュース