【ステイヤーズS】アルバート、史上初の3連覇

[ 2017年12月3日 05:30 ]

ムーアを背にステイヤーズSを制したアルバート
Photo By スポニチ

 師走の中山開幕を飾るマラソンレース「第51回スポニチ賞ステイヤーズS」は、ムーア騎乗のアルバートが直線で抜け出して3連覇を達成。同レース3連覇は史上初、JRA同一重賞3連覇は史上10頭目の快挙となった。

 堂々と“師走男”を襲名だ。昨年同様、今年も単勝1・3倍の圧倒的な支持を集めたアルバート。一昨年、昨年よりペースが流れた中でも、勝手知ったるコンビは不動の構えだった。それを人馬一体で示すように、道中は淡々と7番手を追走。4コーナーで外から進出すると、直線で先に抜け出していたフェイムゲームを2馬身半突き放した。

 3連覇にふさわしい王道の競馬。3年目で最も速い勝ち時計にもムーアは表情一つ変えず、「年を重ねているにもかかわらず、堀先生が3年間同じ状態で準備してくれたことに感謝する。ペースが一定で流れていたのでレースが楽だった」とクールに振り返った。

 これで3000メートル以上の重賞を4勝。林正道オーナーは「このレースはマッチしているし来年もと思うが、できればもう一つ上を。天皇賞・春(16年6着、17年5着)を獲りたい気持ちが強く、それに向けてやっていきたい。有馬記念は気持ちとしては出したいが、昨年がそのローテーション(ステイヤーズS→有馬記念→ダイヤモンドS→天皇賞・春)できつかったので、先生と相談する」と、3200メートルの大舞台へ3度目の挑戦を表明した。

 スタミナ自慢の師走男は来年も走り続け、平地最長G1の頂を目指す。

 ◆アルバート 父アドマイヤドン 母フォルクローレ(母の父ダンスインザダーク)牡6歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・林正道氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績27戦9勝 総獲得賞金3億4901万4000円。

続きを表示

この記事のフォト

2017年12月3日のニュース