【小倉競輪祭】稲垣 大逆転GP切符へ「やれることはやった」

[ 2017年11月23日 05:30 ]

グランプリ進出へ大逆転を狙う稲垣
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 今年最後のG1「第59回競輪祭」(優勝賞金2890万円)は23日、北九州市の小倉競輪場で開幕。「グランプリ2017」の出場選手が決まる4日間は熱戦が繰り広げられる。

 稲垣裕之の賞金ランキングは12位でグランプリ出場には大逆転が必要だ。ここに質問は集中した。

 「今年1年、自分なりに頑張ってきたのが今のポジション。その中で最善を尽くすしかない。賞金のことは考えないでベストを尽くすだけです」

 自らに言い聞かせるように話す。滑りだしは決して悪くなかった。2月全日本選抜、3月G2ウィナーズカップで決勝進出。記念でもコンスタントに決勝入りを決めていた。しかし、最後で勝てない。記念決勝で1位入線ながら失格のレースもあった。この流れを断ち切れない中で最後のG1を迎えることになった。

 ただ動きは上向きなのが気持ちを奮い立たせる。直前の大垣記念決勝で、後ろの村上博幸には抜かれたが「自分の力は出し切れた」と手応えをつかんだ。その前の平塚記念の落車による打撲で「今も内出血が止まらず定期的に血を抜かなければならない状態」なのに強烈なパフォーマンスを見せつけた。やはり超人だ。

 このケガも「自転車に乗るには問題ないです。しっかりと乗り込み、やれることはやってきました」と話す。最後の勝負へ準備は万端だ。

 12R特選は近畿ラインで古性マークからの走り。相手は最強を誇る新田だ。ただチャンスはある。古性の位置取りは確かで後手に回らない。古性が新田より先にまくれば好追から一気の追い込みで準優フリーパスのダイヤモンドレースが待っている。

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2017年11月23日のニュース