【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】１２日東京８Ｒ　良血３歳馬ブロードアリュール久々でも器の違いを見せる

　土曜の東京競馬場には、今週から短期免許で騎乗するムーアが登場。日本のファンにもすっかりおなじみとなった世界最高のジョッキーだが、初日は６頭に騎乗して１２Ｒスピーディクールの２着が最高だった。「ムーアだから」という過剰人気もあるだろうが、６頭中４頭は１番人気で、うち２頭は単勝１倍台。やや精彩を欠く手綱さばきだったのは否めない。過去にも来日直後は成績ひと息だったことがあり、世界の名手でも日本の競馬には“慣れ”が必要なのかもしれない。

　Ｇ１エリザベス女王杯の資金を稼ぐべく、当欄で取り上げるのは東京８Ｒ。狙いは田辺騎乗の◎ブロードアリュールだ。キャリアわずか２戦の３歳馬で、今回は４カ月半の休養明けに加えて昇級戦。条件は楽ではないが、休養前の未勝利Ｖは今回と同じ東京ダート１４００メートルで好位から３馬身半も突き抜ける大楽勝。１勝クラスでも即通用のパフォーマンスだった。ダートコースでの最終追いで素晴らしい動きを見せており、仕上がりは十分に合格点。現役時に芝とダートを合わせて１３勝した名牝ブロードアピールを母に持つ良血馬でもあり、５００万は通過点にできるとみた。