【みやこS】テイエムジンソク重賞初勝利で本番へ「楽しみ」 エピカリスまさかの8着

[ 2017年11月5日 16:06 ]

<京都11R・みやこS>古川を背に逃げ切るテイエムジンソク(左)
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 「第8回みやこS」(G3、ダート1800メートル)が5日、京都競馬場11Rで行われ、古川吉洋騎手騎乗のテイエムジンソク(牡5=木原厩舎、父クロフネ、母マイディスカバリー)が勝利。「チャンピオンズC」(G1、中京、12月3日)の優先出走権を獲得した。1番人気のエピカリスは勝ち馬から1秒6差の8着に沈んだ。

 好スタートから先行集団につけたテイエムジンソク。4コーナーで早々と先頭に立つと、リードを広げそのままゴールを駆け抜け重賞初勝利を挙げた。2馬身半差の2着に9番人気ルールソヴァール、さらに1馬身1/4差の3着には3番人気のキングズガードが入った。勝ちタイムは1分50秒1(良)。

 通算中央重賞6勝目となった鞍上の古川は「自信を持って乗っていました」と落ち着いた表情。「スタートは早いので特に心配はしていませんでした。楽だったので早めに(先頭に立った)」とレースを振り返った。コンビを組んで5戦目で早くも4勝目となり「いい時に乗せてもらって…」と笑顔。次走の本番に向けて「すごく楽しみな馬、頑張りたいと思います」と言葉に力を込めた。

 一昨年の春にデビューして以降、条件クラスで経験を積みながら地力を強化。今年5歳になり、素質が開花した。春に休み明けで準オープンを勝ち上がると夏は大沼S、マリーンSとオープン特別を連勝。続くエルムS(重馬場)は千七ダートの日本レコードをぬり替える超高速決着で惜しくもロンドンタウンの2着に敗れたものの今季に望みをつなげた。その後は放牧を挟み、ここから逆算した調整過程。キッチリ仕上げて初タイトル奪取につなげた。木原師は「初顔合わせのメンバーが多いし、毎回が試金石。内を見ながら競馬ができたし、外枠で良かったかな」と笑顔。次走は優先出走権をつかんだチャンピオンズC(12月3日、中京)へ。「年内はあと1戦。そこで締めくくりたい」とトレーナー。強豪ひしめく中距離ダート路線に誕生した新星が一気に頂点を狙っていく。

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2017年11月5日のニュース