【天皇賞】クラウン2着 4カ月ぶり実戦で首差食い下がる

[ 2017年10月30日 05:30 ]

ゴール前、サトノクラウン(手前)はキタサンブラックと壮絶な叩き合いも2着
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 敗れはしたが、底力は十分に示す銀メダルだ。宝塚記念V以来4カ月ぶりの実戦だった2番人気サトノクラウンが、M・デムーロのファイトあふれる手綱さばきで王者キタサンブラックに最後まで食い下がった。

 2番枠からポンとスタートを決め、外枠勢を行かせて内の7番手を追走。M・デムーロは距離ロスを避けるために荒れた内を迷わず進み、向正面で徐々にポジションを上げていく。3コーナーでは2番手まで進出。4コーナーでさらに内を回ったキタサンブラックに抜き去られたが、直線半ばで再び内に切れ込むと、鞍上の激しいアクションに応えて首差まで迫った。

 「よく頑張ったけど、残念。勝った馬が止まらなかった」。泥だらけで検量室に戻ってきたM・デムーロは、無念の表情を浮かべつつもキタサンブラックの強さを称えた。続けて「他の馬はもっと走れていなかったが、ここまで重い馬場はこの馬も得意じゃない」とも指摘。決して“道悪アドバンテージ”による好走ではないことを強調した。

 宝塚記念で一度は負かしたキタサンブラックに雪辱を許した形も、その差はわずか。次走は未定だが、今後のさらなる活躍に夢が広がる2着だったのは確かだ。

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2017年10月30日のニュース