【アルテミスS】ライラック重賞初制覇、阪神JF視野に

[ 2017年10月29日 05:30 ]

石橋を背にアルテミスSを制したラッキーライラック
Photo By スポニチ

 「第6回アルテミスS」が28日、東京競馬場で行われ、2番人気の石橋脩騎乗ラッキーライラックが直線抜け出して快勝。デビュー2連勝で重賞初制覇を飾った。新種牡馬オルフェーヴル産駒としては札幌2歳Sのロックディスタウンに続くJRA重賞2勝目。

 小雨の降りしきる府中のターフを3冠馬オルフェーヴル譲りの明るい栗毛が弾む。5番手から馬場の真ん中を突進すると、逃げ粘るサヤカチャンを楽に3/4馬身差し切った。「前走(新潟新馬戦)のように流れに左右されないポジションで折り合いたかった。道中はぬかるんだ馬場に力んだが、直線の反応が素晴らしく(逃げ馬を)捉えられると思った」と淡々と振り返る石橋脩。松永幹師も「新馬戦と同じような勝ちっぷり。意識的に位置を取りにいける。敏感な馬だが、距離が延びても大丈夫」と語る。

 同レース優勝最高体重となる486キロ。恵まれた体格でも、口取り(優勝記念撮影)で優勝レイを首に掛けられるのをかたくなに拒絶したほど敏感な気性だ。今後については「放牧の様子を見て、G1(阪神JF、12月10日)にいくかどうか考えたい」(同師)と明言を避けたが、毛色も性能も、気性までも3冠馬譲りの女王候補が出現した。

 ◆ラッキーライラック 父オルフェーヴル 母ライラックスアンドレース(母の父フラワーアレイ)牝2歳 栗東・松永幹厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績2戦2勝 総獲得賞金3653万2000円。

続きを表示

2017年10月29日のニュース