【スワンS】G1レーシングに勢いあり!サングレーザーが重賞初制覇

[ 2017年10月28日 20:22 ]

<京都11R・スワンS>C・デムーロを背にヒルノデイバローをかわすサングレーザー(左)
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 短距離路線の強豪が集った「第60回スワンS」は2番人気に支持されたサングレーザー(牡3=浅見、父ディープインパクト)が差し切って重賞初制覇。優先出走権を獲得したマイルCS(11月19日、京都)の有力候補に名乗り出た。

 決して楽な競馬ではなかった。外有利の馬場で(3)番枠スタート。道中は後方馬群の中だ。直線に向いても決して馬場のいいところを通れたわけではない。しかし、それでもグイグイと伸びる。1頭、また1頭とかわすと、最後はヒルノデイバローとの叩き合いを制し、先頭でゴールに飛び込んだ。今週から短期免許で騎乗している鞍上のC・デムーロは、いきなり3勝の固め勝ち。自身6つ目のJRA重賞制覇に笑みを浮かべた。

 「返し馬はうるさかったけど、道中は落ち着いて走れました。のめることもなかったですよ。先頭に立って物見しそうになったけど、最後までしっかり走ってくれました」

 勢いがあるのはジョッキーだけではない。馬主のG1レーシングはこの日、8Rのオールポッシブルに続いて京都で2戦2勝。先週のプラタナス賞ではルヴァンスレーヴが大楽勝をおさめており、秋を迎えて注目度が増している。代表の吉田正志氏は「きょうは浅見先生が朝からギャグを連発していたので、何かあると思っていました」と口も滑らかに、喜びを口にした。

 「以前に比べると精神面が成長していますね。直線は馬場の悪いところに行ったので“あちゃー!”と思いましたけど、よくさばいてくれました。ここを勝たないとG1には行けませんでしたし、本当に嬉しいです」

 次走はマイルCS。さらに相手は強くなるが、今の勢いなら5連勝でのG1制覇も夢じゃない。これまでG1では22戦して2着2回、3着2回と惜敗続きのG1レーシングだが、その名にふさわしいG1の栄冠は、もう少しで手の届くところにある。

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2017年10月28日のニュース