【天皇賞・秋】アラジン流して11秒8!加速は“ジェット機”

[ 2017年10月26日 05:30 ]

僚馬のシロニイ(右)と併せてCウッドで追い切るサトノアラジン
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 筋肉質の体を沈ませグングンと加速。重たいチップをものともせず、安田記念馬は「ジェット機」のごとく突き進んでいた。

 サトノアラジンは川田を背に朝一番のCWコースへ。僚馬のシロニイ(3歳1000万)を2馬身先行させ5F68秒6。上がり重点に半マイルからピッチを上げていき、直線入り口で気合を注入。自らハミを取り鋭い反応を見せると、最後は馬なりで流してラスト1F11秒8。相手を一瞬で置き去りにし、3馬身ちぎって最終リハを終えた。抜群の手応えに引き揚げてきた鞍上の表情は明るい。

 「調教はいつものパターンで、前走よりも反応が良くなっていましたね。東京コースが合っているのは明らか。状態に関しては何の心配もなくレースにいけると思います」

 直線一気のストロングスタイル。ゆえに展開面に泣かされることは多々あったが、今春の安田記念で悲願成就。全てを制圧する剛脚は現役屈指だ。一昨年暮れの香港C(芝2000メートル、11着)以降は、より切れ味が増すマイル路線を中心に使われてきたが、今秋は天皇賞をターゲットに調整されてきた。「僕が初めて乗ったのは千四(昨年の京王杯SC1着)だったが、二千は大丈夫だと思っていた」(川田)。秋始動戦の前走、毎日王冠は上がり3F32秒6の超抜時計をマーク。12頭中最重量の58キロを背負いながら、先に抜け出したリアルスティール(57キロ)を首差まで追い上げ、距離の壁を感じさせない内容だった。

 好走の要因として挙げられるのは府中の長い直線。大跳びでエンジンの加速に時間がかかるタイプだけに「滑走路」として、この馬にはベストの条件。池江師も期待を持って送り出す。

 「久々の距離で心配していたが、想像以上の走りだった。(3歳の)下級条件の時だが二千メートルは勝っているし、今回は上積みもあると思うので」

 出来は申し分なし。あとは持ち味が最も生きる「晴れのフライト」を願うばかりだ。「G1馬として結果を残したい」と鞍上。期待と自信の両翼が、台風をも吹き飛ばし勝利に導くだろう。

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