【天皇賞・秋】キタサンブラック95点、満点大阪杯とほぼ同じ

[ 2017年10月24日 05:30 ]

体重を前方に傾けた立ち姿から、闘争心を伝えるキタサンブラック
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 キタサンブラックは心境の変化を立ち姿に示してくれます。宝塚記念時には前後に大きく開いていた両後肢の間隔を詰め、体重を前方に傾けながら立っている。前に歩きだそうとするのをスタッフがハミで押さえています。後ろにも体重を乗せていた宝塚記念とは対照的な姿勢。鼻の穴をしっかり開きながら、首も前へ突き出しています。満点を付けた大阪杯時とほぼ同じ立ち姿。闘争心を如実に伝えています。

 宝塚記念では全く気持ちが乗らない走り。嫌気をさしているように見えました。天皇賞・春でレコード勝ちした直後の一戦。馬体は十分な張りを保っていましたが、精神的につらかったのかもしれません。なえていた闘志が夏場の充電で戻った。そう読み取れる立ち姿です。

 キリンのような脚の長さもあまり感じさせない体つきになってきました。全身にボリュームが増したからです。休み明けでも腹周りに少し余裕がある程度で、仕上がりも良好。とはいえ、脚長体形は東京2000メートル向きではない。発走後間もなく最初のカーブが待ち受けるコース形態。長い脚を畳んで加速するのに時間がかかるため、この難所をどう乗り切るか。

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2017年10月24日のニュース