減量解除から苦難の道…21歳保園“増量”で活路を

[ 2017年10月20日 05:30 ]

デビュー2年目の保園騎手
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 【地方競馬です!!】2年目の保園翔也(21)があがいている。デビュー年の昨年は33勝を挙げて南関東最優秀新人騎手賞を受賞したが、今年は19日現在で20勝。「ペースが遅いですよね。昨年は4月からの数字。今年は1月から乗ってこの数ですから」。7月20日に通算50勝目を挙げたことで、新人騎手に与えられる減量の恩恵が同26日からなくなった。デビュー1年3カ月での減量解除は異例の早さだった。

 だがそこから苦難の道が始まった。3カ月後の19日現在で通算53勝。勝ち星が伸び悩んでいる。「減量があった時と同じタイミングで仕掛けると早い。勝てるのは逃げ馬か切れる馬で、ズブい馬を動かし切れていない。筋肉をつけて今の48キロの体重を50キロくらいにして、しっかり追えるようにならないと」と課題を口にした。

 南関東各場では船橋の中野省吾(25)、大井の笹川翼(23)、川崎の滝川寿希也(22)と20代の若手が台頭している。浦和でその役割を期待されるのはもちろん保園だ。26日には船橋で「ヤングジョッキーズトライアル」が行われる。既に減量解除されている保園には今年が最後の舞台。「平常心が一番。普段通りに乗れば、結果はついてくると思います」。気負った様子はないが、再び輝きを取り戻すには絶好の舞台だ。(鈴木 智憲)

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2017年10月20日のニュース