【万哲の乱 特別編】24日阪神11R キセキの絶対能力が勢力図を変える

[ 2017年9月24日 08:00 ]

 展開や馬場に左右される競馬は「時計」が全てではないが、弱い馬は速く走れないのもまた事実。

 阪神11R・神戸新聞杯のキセキの前走・信濃川特別(1着)には正直驚いた。個人的には、今夏最大の衝撃度。上がり3F32秒9の瞬発力も桁違いなら、勝ち時計1分56秒9も破格。01年ツジノワンダーが計時した永遠の「基準タイム」の1分56秒4に0秒5差まで迫った。この01年は新潟コース改装1年目の絶好ターフで、好時計が続出した特殊な年。外回り芝1800メートルの「基準タイム」の1分44秒6(サイレントセイバーが記録)もいまだに破られていない。そんな“特殊な年”の怪時計に、決して必死ではない勝ち方!?で小差だったのだから、キセキの力は完全に重賞レベルに達している。2走前の中京戦(1着)が8キロ増なら、前走もまた8キロ増。体が増えながら充実してきた。元々、春の毎日杯(3着)で勝ち馬アルアインに0秒2差と素質の片りんは見せていた。ダービー馬レイデオロは「上がり3F33秒台前半」の瞬発力勝負になった時に一抹の不安を残す分、絶対的存在ではない。新馬戦Vの阪神に戻って、距離延長も血統背景からOK。前走だけ走れば、春の勢力図は塗り替えられる。

 《もうひと押し》阪神12Rは◎スターカットダイヤ。前走・香嵐渓特別(3着)は古馬初挑戦としては上々。周囲を気にする面を考えれば、もまれにくい外寄り15番枠もむしろ歓迎。

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2017年9月24日のニュース