【梅ちゃん先生 特別編】18日中山5R イランカラプテは新馬向き

[ 2017年9月18日 08:00 ]

 イランカラプテとは、「こんにちは」、「お久しぶりです」などの意味で使われているアイヌ語のあいさつ言葉である。アイヌ初の国会議員でアイヌ文化研究者としても知られた故・萱野茂氏の辞典によると、「あなたの心に触れさせていただきます」という原義。イ=それ(あなた)の、ラム=心、カラプ=触れる、テ=させる…と説明されている。一方、ラン=下りると解釈して、原義を「あなたの下から触れさせていただきます」、「恐縮です」とする説もある。

 「アイヌの精神文化を示すような言葉だな。沖縄のあいさつ言葉も似ているぜ」。平井の酒場で半可通な知識を振り回していると、沖縄出身の金城が競馬新聞をめくる手を休めて、こちらの話に乗ってきた。たとえば、「こんにちは」は、琉球語で「ちゅーうがなびら」。ちゅー=今日、うがなびら=拝ませてください、となる。アイヌ語、琉球語ともあいさつ言葉に謙譲の精神が備わっているのだ。

 前置きが長くなったが、イランカラプテを買う前にまず馬名の意味を学んでおきたい。前向きな気性で動きも素軽い。ゲートも速い。430キロ前後の小柄な牝馬で仕上がりも早い。新馬戦向きだ。“万哲”こと小田記者が「ここは勝負ですよ」と前のめりになっているミヤコスマイルが相手。馬連、ワイドで(5)(15)を厚めに。

 ≪中山12R レッドシルヴィの巻き返し≫前走は5カ月余の休養明けで動けなかったレッドシルヴィだが、ひと叩きされて気配上昇。前走14キロ増だった馬体は引き締まってきた。全2勝を挙げた中山コースに舞台が替わって、巻き返せる。

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2017年9月18日のニュース