【ローズS】8番人気ラビットラン剛脚V、秋華賞へ新星登場

[ 2017年9月18日 05:30 ]

ローズSを制したラビットラン(左)
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 秋華賞TR「第35回ローズS」が17日、阪神競馬場で行われ、8番人気と伏兵のラビットランが待機策から大外一気の末脚で重賞初V。秋華賞戦線に力強く名乗りを上げた。2着カワキタエンカ、3着リスグラシューまでが優先出走権を獲得した。

 春の勢力図を一気に塗り替えた。重賞初挑戦だった8番人気のラビットランは後方外めを追走。逃げたカワキタエンカが前半5F58秒6と飛ばす展開の中「折り合いに気を付けて、この馬にはベストの位置だった」と和田。鞍上は焦らずじっくりとしまい勝負に徹する。3角から徐々にピッチを上げ、直線は馬場の大外に持ち出しスパート。内で逃げ粘るカワキタをラスト30メートルで捉えて差し切った。鞍上は満面の笑みで手応えを振り返る。

 「能力が高いのは分かっていた。人気はしていなかったけど自信を持って乗った。乗り味は世代屈指で、スケールの大きな馬。次も期待を持って臨みたい」

 この日はハイレベルなメンバーがそろい、台風接近という悪コンディションの中で上がり3F33秒5とメンバー最速の末脚で突き抜けた。角居師は「最後は想像以上の脚だった。調教をしながら体がしっかりとしてきた」と、ひと夏を越しての成長力を口にした。

 前哨戦を制し堂々と秋華賞(10月15日、京都)へ。トレーナーは「距離は道中の折り合い次第でこなせると思う。あとは小回りをどう克服するか」とコーナー4つの内回り舞台を課題に挙げた。ウサギの駆け足ならぬ“剛脚”。舞台を淀に移してもラビットランの末脚は見逃せない。

 ◆ラビットラン 父タピット 母アメリア(母の父ディキシーランドバンド)牝3歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・吉田和子氏 生産者 米国アレクサンダー・グローヴス・マッツLLC 戦績5戦3勝 総獲得賞金7070万2000円。

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