【先週の新馬戦】米名牝アゼリの子シルヴァンシャー非凡

[ 2017年9月12日 05:30 ]

 池江厩舎の良血馬が阪神新馬3鞍を完全V。なかでも、来春のクラシックを意識させる初陣を飾ったのがシルヴァンシャーだ。発馬のタイミングが悪くて後方に置かれながら、馬群の外を回って余力たっぷりに差し切った。前半1000メートル64秒3の超スローとあって勝ち時計は平凡。それでも、緩い流れに折り合える気性、追いだしてからの俊敏な反応は非凡さを伝えている。米G1・11勝を挙げた名牝アゼリの子にふさわしい走りだ。

 ジャンダルムも母ビリーヴ譲りのスピードを示した。4角で頭を上げて外へ逃げ加減になりながらの楽勝。オルフェーヴルの全妹デルニエオールも物見しながら後続を抑えた。いずれもG1シーンを沸かせる素質馬だ。

 関東馬ではアイスフォーリスの全弟バレリオが圧巻の勝ちっぷり。出遅れた上に周囲を気にしながら、4角ひとまくりで突き抜けた。

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2017年9月12日のニュース