【小倉2歳S】アサクサゲンキ重賞初V!音無師は小倉平地重賞完全制覇

[ 2017年9月4日 05:30 ]

<小倉11R・小倉2歳S>武豊を背に馬群から抜け出したアサクサゲンキ(左)
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 「第37回小倉2歳S」はアサクサゲンキがV。管理する音無秀孝師(63)は、史上4人目となる小倉平地重賞完全Vを達成した。

 デビューから4戦目でつかんだ初タイトル。混戦の2歳重賞でレースを重ねた経験値が生きた。3番人気のアサクサゲンキは外枠からスッと好位へ。「スタートも良く道中もいいペースで運べた」と武豊。流れに乗った競馬でラスト1Fで先頭に立つと最後まで脚色衰えず、2着アイアンクロー以下を1馬身1/4差ちぎった。先月20日の北九州記念(ダイアナヘイロー)に続く重賞連勝を決めた鞍上は、パートナーの走りを称える。

 「手応えが良かったので最後は押し切ってくれるだろうと思った。一戦ずつ良くなっていますね。まだヤンチャな面は残っているが、その分伸びしろはある。これからも楽しみですね」

 管理馬3頭を送り出した音無師はこのレース初勝利。これで服部正利師、吉永猛師、橋口弘次郎師に続く史上4人目、現役唯一となる小倉平地4重賞“完全制覇”を決めた。「全く気付かなかったよ。枠(17番)もいい所を引けたし、ジョッキーがうまく乗ってくれたから」と自らのことよりも、主役を鞍上と馬に譲った。

 夏の小倉で賞金加算に成功。年内の目標である朝日杯FS(12月17日、阪神)へ弾みをつけた。「短期放牧を挟んで、次は京王杯2歳S(11月4日、東京)。距離を少しずつ延ばしていきたい」とトレーナー。キャリアを重ねて力を付けた“夏の上がり馬”が、さらなる高みを目指していく。

 ◆アサクサゲンキ 父ストーミーアトランティック 母アミーリア(母の父ディキシーランドバンド)牡2歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・田原慶子氏 生産者・米国アレクサンダー・グローヴス・マッツLLC 戦績4戦2勝 総獲得賞金3973万7000円

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