【梅ちゃん先生・特別編】2日札幌11R ファストアプローチで勝負

[ 2017年9月2日 08:00 ]

 ファストアプローチの前走には鳥肌が立った。直線で抜け出した後、遊びながら後続に5馬身差の楽勝。未勝利戦とはいえ、非凡な素質をアピールした。G14勝馬ドーンアプローチを父に、宝塚記念優勝サトノクラウンを叔母に持つ欧州血統。530キロ前後の重厚な馬体から繰り出されるパワー。時計のかかる洋芝は合う。藤沢和厩舎の2歳馬は札幌開催で4頭が勝ち上がった(他にフラットレー、レイエンダ、タワーオブロンドン)が、札幌2歳Sにはファストアプローチだけを投入。馬場適性を考慮しての選択だった。

 道中、フワフワと息を入れながら走るだけに馬群を壁にできない外枠にも距離延長にも対応可能。「フットワークも反応も息遣いも良好。あとは相手関係だけです」と最終追い切りに騎乗した蛯名は体調に太鼓判を押している。

 問題は相手だが、今週、現地で取材した感触ではコスモインザハート、シスターフラッグ、ロードトレジャー、ロジャージーニアスの動きが目立っていた。逆にクリノクーニングは気合不足の印象。ロックディスタウンは切れる半面、神経が過敏な気性。人気を背負うこのオルフェーヴル産駒2頭よりも道営馬2頭(ダブルシャープ、ミスマンマミーア)のほうが妙味がある。特にミスマンマミーアは初芝のコスモス賞で2着。スローペースをステルヴィオの首差2着まで追い込んだ末脚は脅威だ。

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2017年9月2日のニュース