北で南で武井厩舎大攻勢!夏のラストに“2歳重賞ジャック”

[ 2017年9月1日 05:30 ]

洋芝がフィットして期待できるロジャージーニアス
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 2歳戦に抜群の相性を誇る武井厩舎が夏のラストに大攻勢。小倉2歳Sにフローラルシトラス、札幌2歳Sにロジャージーニアス、さらに札幌すずらん賞にモルトアレグロと、素質馬3頭を送り込む。北で南で、2歳重賞&特別ジャックなるか。武井師自身はJRA重賞初Vを懸け、若駒たちの暑い、熱い夏を華麗に締めくくる構えだ。

 14年に厩舎を開業した武井師はJRA通算65勝。うち半数近い27勝を夏から秋にかけて行われる2歳戦でマークしている。昨年はリエノテソーロが無敗の4連勝で交流G1全日本2歳優駿を制覇。今シーズンも既に4頭が勝ち上がっているが、うち3頭が今週末に2勝目を目指して出走する。

 まずは小倉2歳Sのフローラルシトラス。藤田菜七子騎乗で話題先行だが、デビュー2戦目の前走は新潟の直線競馬。不利とされる内枠(3番)から、勢いよくスタートダッシュを決めると、最初の1Fで一気に外へ切れ込んだ。そのまま外ラチ沿いで軽快に風を切り、後続に3馬身差をつけて逃げ切った。「ゲートが速いのは自信があったので作戦通り。菜七子ちゃんも上手に乗ってくれた」と武井師。「とにかくスピードがある。相手は強くなるし重量も3キロ増。楽な戦いではないが、最大の武器を生かせるよう枠や馬場も加味しながら、鞍上と作戦を考えたい」と話す。

 シトラスが勝った8月5日の新潟で、同じく2戦目で勝ち上がったのがロジャージーニアス。走破時計(9F)を初戦(5着)から2秒7縮めての快勝だった。こちらは洋芝を求めて札幌2歳Sへ。「ダートも大丈夫と思えるくらいパワフルな走りをする。力のいる洋芝が合うと思ったが、最終追いの動きで、予想通り凄くフィットしていた。前走まで気にしていた骨りゅうも収まり体調は万全。楽しみしかない」と、指揮官のトーンも上がる。

 日曜札幌のすずらん賞には期待の(外)モルトアレグロを送り込む。新馬V後、上位人気が予想された函館2歳Sは感冒で無念の出走取消。「体調は問題ないし稽古の反応も抜群。2歳Sの2着馬(ウインジェルベーラ)が出てくるので、勝てば少しは無念を晴らせるかな」と師。厩舎の看板馬に成長したリエノテソーロが、昨年、4連勝の足掛かりとした舞台で飛躍を期す。

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