【若松・メモリアル】寺田 デビュー20年目で涙のSG初V!

[ 2017年8月28日 05:30 ]

ゲストプレゼンターの村田諒太(左から2人目)と並び、メダルをかざす(左から)白井、寺田、平本
Photo By スポニチ

 若松のナイターSG「第63回ボートレースメモリアル」は27日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇の寺田祥(38=山口)がインから逃げ切って快勝。デビュー20年目、10回目のSG優勝戦挑戦で初制覇を達成した。優勝賞金3500万円を獲得し、今年の賞金ランキングは23位から一気に4位まで上昇。07年以来、10年ぶり2度目のグランプリ(12月19〜24日、住之江)出場が決定的となった。

 デビュー20年目にして、ついにSG初制覇。ピットに引き揚げてきた瞬間、今村豊と熱い握手を交わし、白井英治と抱き合い、目には涙を浮かべた。徳山代表として乗り込んできたメモリアル。“テラショー”が最後の最後まで“ワンマンショー”を貫き通した。

 インからコンマ10の快ショットを決めると、誰も寄せ付けることなく圧巻の逃げ。1Mを回った瞬間に優勝は確信へと変わった。

 「うれしいですね。自分らしくないぐらい、きれいに回れました。エンジンが出過ぎていて、優勝した実感があまりないです」

 前検日の特訓から頭一つ抜けた雰囲気。相棒の52号機を誰もが認める“節イチ”に仕上げ、初日10Rの2着をのぞいては全て1着。どうだと言わんばかりの快進撃で魅了してきた。

 「選手になって1番の足です。今節は展開も良かったし、スタートも決まっていた。2日目、3日目ぐらいに、1号艇で失敗しなければ、かなりチャンスはあると思っていました」

 昨年は4年ぶりに優勝なしという不本意な1年に。今年へ懸ける思いは相当だった。流れを一気に変えるかのように、17年、地元下関の正月シリーズでいきなり優勝。その後もコンスタントに優勝を重ね、今大会のSG優勝で6Vと勢いはとどまることがない。

 「やっとスタートラインに立てたとぐらいしか思っていない。これからですね。何回もステージに立ちたい」

 今年の獲得賞金を約6942万円とし4位にジャンプアップ。07年以来10年ぶりのグランプリもほぼ当確とした。また、来年6月には地元・徳山で64年ぶりのSGグラチャンの開催も決定している。今が“最高潮”ではない。本当の戦いはこれから始まる。

 ◆寺田 祥(てらだ・しょう)1978年(昭53)9月20日生まれの38歳。山口県岩国市出身。97年11月に81期生として徳山でデビュー。その節に初勝利。初優勝は99年7月桐生。通算成績は4831走、1424勝目がSG初V。通算40回目の優勝。G1・4V。同期に池田浩二、佐々木康幸、飯山泰らがいる。1メートル66、51キロ、血液型O。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月28日のニュース