【新潟2歳S】厩舎連覇切り開く!良血フロンティア12秒1

[ 2017年8月24日 05:30 ]

開門直後に登場したフロンティアが軽快に坂路を駆け上がる
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 新潟日曜メイン「第37回新潟2歳S」の最終追いが23日、美浦&栗東トレセンで行われた。栗東では中京新馬戦Vの良血フロンティアが上々の切れ味を披露。昨年ヴゼットジョリーでJRA重賞初Vを飾った中内田厩舎がメモリアルレースで連覇を狙う。

 あふれるスピードを背に重賞という名の新天地を切り開く。フロンティアは開門直後の坂路でシャプレドサクレ(3歳未勝利)と併せ馬。パートナーと並ぶようにラップを刻んでいく。ラストで肩ムチが一発入ると、グイと突き放した。4F54秒3〜1F12秒1とシャープな脚さばきで駆け抜けた。中内田師が納得の表情で切り出す。

 「先週は芝コースでしまいしっかりと伸びてくれた。今週は輸送もあるし、坂路で調整程度でいいかなと。順調に来ています」

 この中間はコースと坂路を併用して調整が進められている。前走の新馬戦はジワッとハナへ。マイペースの立ち回り。スイスイと逃げ切った。着差以上の勝ちっぷりだった。

 「スタートして行く馬がいなかったし、押し出された形になった。道中はスムーズだったし、新馬戦としては十分の内容。馬自身も前向きでしたね」

 半兄には皐月賞、菊花賞、ジャパンCで2着のドリームパスポート(父フジキセキ)がいる。近親にもステイゴールド、ショウナンパンドラ、サッカーボーイなどG1ホースの名前がある。筋の通った血統背景に「一流の血統だし、楽しみ。上の方を目指していきたい」と希望を膨らませた。

 厩舎にとっては、うれしい重賞初制覇となった昨年のヴゼットジョリーから連覇が懸かる一戦。「1年がたつのは早いものですね」として、言葉を継いだ。

 「去年はヴゼットが頑張った。今年も同じくらいの手応えはある。今回は競馬を教える意味でも、馬群の中で競馬をしてほしいという思いはあります」

 決してハナにはこだわっていない。前走はラスト2Fを11秒1―11秒2と加速しながらの逃亡劇だった。スッと抜け出せれば簡単にはつかまらない。ここ2週で7勝と乗っている岩田が、厩舎連覇をエスコートする。

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2017年8月24日のニュース