関本 地方通算2000勝からさらなる高みへ!

[ 2017年8月11日 05:30 ]

関本淳騎手(岩手県競馬組合提供)
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 【地方競馬です!!】7月23日の盛岡3Rで岩手最年長の関本淳(あつし、52)が地方通算2000勝を決めた。地方競馬史上82人目、現役では30人目(ばんえい&中央移籍騎手除く、その後に五十嵐冬樹も達成)となる。

 東京都江戸川区出身。実家の洋品店に来店した女性客の父が上山競馬(すでに廃止)の調教師だったことから、親から話を持ちかけられ、中学2年の夏休み1カ月間を上山競馬場で過ごした。馬を見るのは初めてだったが競馬場がなじみ、騎手の道を選択した。

 82年4月デビュー。当初は鳴かず飛ばず。転機は6歳下の弟・秀幸が騎手となった89年。弟へのライバル心に火が付き、前年(40勝)を上回る74勝と飛躍。91、92年には上山史上初のダービー(こまくさ賞)連覇も決めた。だが、908勝を積み上げて上山が廃止。盛岡へ移籍する。当初は競馬のペースの差に戸惑ったが菅原勲(現調教師)らトップ騎手のレースぶりを熱心に見続けて克服。05年に通算1000勝。11年に同1500勝を達成した。

 関本は自称ゲームオタク。今はアクションゲーム・モンスターハンター・ダブルクロス(ニンテンドー3DS)にハマっている。その魅力を「自分なりに試行錯誤して次を目指し、やり遂げた時の達成感が競馬と同じ」と語る。新たなステージを求め続ける関本の騎手道にゲームオーバーはない。(田中 辰幸)

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2017年8月11日のニュース