【夏競馬トリビア〜ン】観光地がいっぱい!「特別」な新潟を満喫

[ 2017年8月8日 05:30 ]

新潟県観光地マップ
Photo By スポニチ

 開催日の後半に通常3レースずつ組まれている「特別レース」。現在行われている夏の新潟競馬では、その名称に新潟県内の観光地名が多く使われている。今日の「夏競馬トリビア〜ン」では、その特別レース名の由来となった場所を詳しく紹介。これを見れば、新潟の魅力が全て分かる!?

 JRAの特別レース名は基本的に慣れ親しまれた既存のものを踏襲するスタイル。レース条件や開催日割の変更などがあった場合に、各地の行政や観光協会と交流のある競馬場の担当者と協議した上で、新たなレース名を選定している。

 新潟名物の“千直”には距離のイメージから「閃光」など速さを表す熟語が使われるが、その他は市や川など地名がほとんど。その中に「新発田城」「両津湾」など異彩を放つものがある。番組作成を担当するJRA競走部番組企画室企画課の帆足厚人課長補佐は「夏の福島や新潟は関東のファンの方たちが旅行も兼ねて訪れるケースも多い。その時に温泉名などが競走名になっていれば、観光との相乗効果が期待できる。そういう部分も意識しています」と説明する。

 そう、旅情をかき立てるレース名の中でも、特にインパクトが強いのは温泉。今年は3つの特別レースに有名な温泉が使われている。

 (1)岩室温泉 江戸時代に北国街道(現在の北陸道)の温泉地として栄え、近接する弥彦神社への参拝客でにぎわった。泉質は「含硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉」。

 (2)月岡温泉 新発田市にあり、大正時代の石油採掘中に温泉が噴出したのが始まり。泉質は「含硫黄・ナトリウム・塩化物泉」。硫黄の含有量が多く“美人の湯”と呼ばれる。

 (3)瀬波温泉 村上市にある日本海に面した温泉。こちらは1904年(明37)の石油採掘で温泉が噴出。泉質は「ナトリウム・塩化物泉」。源泉温度が非常に高く“熱の湯”の異名も。

 今週の日曜メインは旧新潟競馬場の場所にちなんだ「関屋記念」で、直前の10Rは現在の新潟競馬場がある「豊栄特別」。両レースの馬券を当てて、夜は関屋近くの歓楽街「古町」で祝杯。もちろん前記の温泉に宿泊して、のんびりくつろぐのもお勧めだ。

 (4)出雲崎 新潟県中部、長岡市の北西にある日本海岸の町(三島郡)。日本で初めて石油掘削の機械方式を用いて成功した場所として知られる。特産の紙風船が有名で、国産品のシェア100%を誇る。

 (5)五頭連峰 好天の日には新潟競馬場の向正面奥に見える、菱ケ岳と五頭山を中心とする連峰。県立自然公園に指定されている。周辺に温泉、キャンプ場、ゴルフ場などが充実している観光スポット。

 (6)両津湾 新潟県佐渡島の北東部にある湾で、定置網の漁場としては日本有数の場所。イナダやブリなどの漁獲が多く、湾内で養殖も行われている。湾の奥にはフェリーなどが発着する両津港がある。

 (7)麒麟山 新潟県東蒲原郡にある標高191メートルの山。山容が中国の想像上の動物「麒麟(きりん)」の姿に似ていることが命名の由来とされる。山の南方にある酒造所で造られている同名の日本酒が非常に有名。

 (8)飯豊(連峰) 新潟、福島、山形の3県にまたがる連峰。最高峰は標高2128メートルの大日岳。非火山性の山としては東北一の高さで日本百名山に選定されている。山容が大きく「東北アルプス」の異名も。

 (9)苗場(山) 新潟県と長野県の県境にある上信越高原国立公園に属する火山。日本百名山に選定されている。標高は2145メートル。山岳スキーに適しており、南東の筍山山麓には苗場スキー場がある。

 (10)新発田城 新潟県新発田市にある城。鎌倉時代の新発田氏による築城とされている。明治維新後の廃城令で大半が壊されたが、04年に三階櫓(やぐら)と辰巳櫓が復元され、06年に日本百名城に選定。

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