【まるがめ・オーシャンC】“泣き虫王子”がうれし泣き!峰SG初V

[ 2017年7月18日 05:30 ]

<まるがめ・オーシャンC>11度目の正直だ!念願のSG初制覇に涙が止まらない峰
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 “泣き虫王子”がついにうれし泣き!ボートレースまるがめのSG「第22回オーシャンカップ」は17日、第12Rで優勝戦が行われた。インから堂々逃げ切った峰竜太(32=佐賀)がSG11回目の優出でついに初優勝。賞金2700万円を手にした。賞金ランクも2位に浮上して2年ぶりのグランプリ出場がほぼ確実に。2着は丸岡正典との競り合いを制した前本泰和に軍配が上がった。

 涙があふれて止まらない。何度、夢に見ただろう。右手を上げた。SG初V。もう悔し涙じゃない。峰のうれし涙だ。「支えてくれた家族や、いろんなことを思い出して…。もう3周目から泣いていた。ターンがやばかった」。SG優勝戦で過去に準優勝4回。15年8月・蒲郡メモリアルでは1周2Mで先行しながら2周1Mで篠崎元志の逆転差しに屈し、人目をはばからず号泣した。そんなつらい過去も今はいい経験だったと思える。峰は振り返った。

 「以前は、めちゃくちゃ自分を追い込んでいた。でも、それでは駄目。いろいろ経験をして今は気持ちの面でも精神的にも、かなり強くなった」

 峰には優勝への理想像がある。「予選1位を狙って、準優で勝って、優勝戦1枠を取りにいく」。しかし今節、そこまでの意識はなかった。予選は2位通過。トップ通過の篠崎仁が何と準優で敗れ去る。予想もせぬ優勝戦1枠が転がり込んだ。

 「(1枠は)おまけみたいなもの」。そう考えて臨むはずだった。だが、いざスタートが近づくと緊張が襲った。「スタートで遅れた時は、またか…とも思った。神様、(2号艇の)辻様、逃がしてくださいと祈った」。修羅場とも言える状況下でライバルの名前を頭に浮かべられるのだから、これまでの敗戦パターンと違って余裕があったとも言える。1Mは無事、先に回ってライバルを突き放した。

 「今はターンやレースに対する自信が凄くある。今回の優勝は、たったの1個目。今まで負けた分も取り返すつもりで、どんどんSGを勝っていきたい。もちろん通過点。僕が一番強いレーサーなんだと思って、これからのレースに挑みたい」。もう泣かない。インタビューでそう答えた。峰の時代の到来。そんな予感が夜のまるがめを包んでいた。

 ◆峰 竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日、佐賀県生まれの32歳。佐賀支部所属。04年9月登録の95期生で同期は山田哲也、岡村仁、海野康志郎ら。04年11月からつでデビュー。通算SG1V、G1・5Vを含む計46V。1メートル72、51キロ。血液型B。

 ◆次走 優勝した峰竜太、そして辻栄蔵、井口佳典、坪井康晴の次走は21日からの浜名湖G1浜名湖賞。池田浩二、菊地孝平、石野貴之、毒島誠、茅原悠紀ら強豪とV争い。前本泰和は25日からのびわこG1びわこ大賞。松井繁、田中信一郎、山崎智也、守田俊介、桐生順平らが出場。丸岡正典は8月20日からのびわこ一般戦。佐々木和伸、山本隆幸、宇佐見淳、石塚久也らが相手だ。

 ◆目標クリア オーシャンCの売り上げは116億9497万500円。目標の105億円を上回った。

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