【CBC賞】見事に復活!シャイニングレイが2年6カ月ぶり重賞V

[ 2017年7月3日 05:30 ]

<中京11R・CBC賞>大雨の中、北村友を背にセカンドテーブルを差して優勝したシャイニングレイ
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 中京のサマースプリントシリーズ第2戦「第53回CBC賞」は雨も味方にしたシャイニングレイが14年ホープフルS以来、約2年6カ月ぶりの重賞Vを決めた。

 シャイニングレイは跳び上がるように出て後方からの競馬。それでも4戦続けて手綱を取る北村友は馬のリズムを尊重して、慌てずジッと我慢。相棒の末脚を信じてギリギリまで追いだしを待った。

 ラスト1Fまでは逃げたアクティブミノルと、2番手セカンドテーブルの一騎打ち。それを坂の上りでトップギアに入ったシャイニングが一気に強襲。直前の雨で水分を含み、パワーと底力が問われる芝で能力がフルに生きた。上がり3Fはメンバー最速の33秒2。2着セカンドとの接戦を鼻差制した。鞍上は先の函館スプリントS(ジューヌエコール)に続くサマーシリーズ連勝。「スタートの一歩目は良くなかったが、最後はいい脚を使ってくれました。馬に感謝したいです」。自らのことよりも相棒の激走を称えた。

 素質馬が短距離路線で完全復活。デビューからセンスあふれる走りで新馬→ホープフルSを連勝。早くからクラシック候補と目されていたが、弥生賞で7着に敗れた。その後、秋に向けて調整していたところ左前脚の屈腱炎を発症。競走馬生活が危ぶまれるほどの大ケガを負ったが、長い時間をかけて治療に専念し復活を待った。光明が見えたのが距離を千四へ一気に短縮した前走の安土城S(1着)。持ち前のスピードで後続をシャットアウトし電撃戦で再び素質が花開いた。

 「脚元に不安もないし、今は短いところの方がストレスなく走れている。ポテンシャルは相当高い。今後は馬の様子を見て考えたい。使うとすれば秋以降になる」と高野師。

 サマーシリーズ参戦はないが、秋にはG1・スプリンターズS(10月1日、中山)も視野に入る。飛躍の秋へ――。昨年のレッドファルクスに続き、今年も尾張からスプリント界の新星が誕生した。

 ◆シャイニングレイ 父ディープインパクト 母シェルズレイ(母の父クロフネ)牡5歳 栗東・高野厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績7戦4勝 総獲得賞金1億3561万円。

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