【万哲の乱 特別編】2日中京11R 調教快走エイシンスパルタンが鉄砲V

[ 2017年7月2日 08:00 ]

 今では出張機会はまずない「夏の中京」だが、栗東近くのアパートを借りた競馬記者1年目の95年は何度も取材した思い出がある。同年1月に起きた阪神大震災で阪神競馬場が被災(同年12月に再開)したこともあり、阪神分は京都と中京で振り分け。今調べると、同年の中京は5月20日〜7月9日まで約2カ月間のロングラン開催だった。フィナーレを飾る高松宮杯前日の直前取材(7月8日=土曜)。早めに中京入りしていたヒシアマゾンに、主戦・中舘(現調教師)が付きっきりで調教を付ける姿は今も忘れられない。当日の福島競馬にいれば、多くの騎乗依頼があったはずの“福島の顔”。しかも、8日中京では騎乗馬なしの徹底ぶり。まさにアマゾンのためだけに駆けつけたのだ。騎手変更は日常茶飯事の昨今。ともすれば、希薄になりつつある“人馬の絆”の大切さは、夏の中京開催が始まると思い出す。

 中京11R・CBC賞は(13)エイシンスパルタン。昨年4月の春雷S(1着)のレース後。騎乗した藤岡佑は「大きいところを狙える馬。(同じ藤岡厩舎の)ビッグアーサーに続きたい」と高松宮記念VのG1馬を引き合いに出したほど。休み明けを苦にしない鉄砲巧者。6月14日には坂路で4F49秒1と強烈な時計を叩き出している。叩いた次走では人気確実だけに、久々の今回がオッズ的には妙味。

 《もうひと押し》中京10R・香嵐渓特別は関東馬の(13)メリートーン。もともと、現1000万条件で2着の実績がある切れ者。前走(1着)の手綱を取った戸崎がCBC賞参戦で“連続騎乗”できるのも魅力。なじみの薄い中京圏で、人気が沸騰しないようなら、お買い得かも…。

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2017年7月2日のニュース