【ラジオNIKKEI賞】石川 重賞初V使者セダに手応え!

[ 2017年6月28日 05:30 ]

デビュー2連勝中のセダブリランテス。コンビの石川にJRA重賞初タイトルを贈れるか
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 56戦目のタイトル挑戦に手応えあり!!福島開幕週のメイン「第66回ラジオNIKKEI賞」(7月2日)で有力視されるのがデビュー2連勝中のセダブリランテス。手綱を取る石川裕紀人(21)が自身のJRA重賞初タイトルを託す逸材だ。

 梅雨空を吹き飛ばすような石川の明るい声が閉館前の調教スタンドに響いた。「セダブリランテスはいつか必ず重賞を獲れる器。それが早いか、遅いか…」。目を通していた競馬週刊誌の重賞想定出走表から顔を上げると、自信にあふれた表情でこう続けた。「いつか…じゃなくて今週決めたい。メンバーを見渡しても、十分に通用すると思います」

 JRA重賞騎乗56戦目に訪れた初タイトルのビッグチャンス。初コンビを組んだ前走・早苗賞の勝ちっぷりはデビュー4年目のヤングにタイトル獲りの予感を抱かせた。骨折による5カ月の休養明けで初芝の昇級戦をあっさり通過。直線で抜け出し、ゴール前では抑える余裕さえ見せた。「ギアを上げると、ストライドがさらに大きくなるんです」。石川は目を輝かせて振り返ったが、一流馬だけが備えている資質だろう。

 「ダートではキックバックを気にする面があるみたいですが、芝ならあれだけ切れます。実は、デビュー前の調教に乗せていただいた時に軽い走りをしたので、芝でもやれそうな手応えをつかんでいました」。初の福島コースにも不安はない。「大型馬(520キロ超)で跳びも大きいのに器用なんです。気持ちも素直で前向き。小回りも気になりません」と続けた。

 自ら手綱を取った21日の1週前追い。タイトル獲りの予感はますます膨らんだ。「前走も好仕上がりでしたが、息の入りは今回の方がずっといい。追い切り後、すぐにケロッとしていましたから」と笑みを浮かべるヤングにとっては昨年(2着)のリベンジも懸かる一戦。ダイワドレッサーで満を持して抜け出したが、ゴール前、戸崎ゼーヴィントの強襲に屈した。「うまく乗れたと思いましたが、戸崎さんはもっと完璧でした。今年こそ…勝ちたい」。梅雨空を吹き飛ばすような明るい声が再び調教スタンドに響いた。

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