キタサンブラック国内専念…目指すは“スペシャル”な道

[ 2017年6月26日 10:30 ]

99年天皇賞秋、武豊とともに復活Vを果たしたスペシャルウィーク
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 中央競馬・上半期の総決算「第58回宝塚記念」(G1、芝2200メートル)が25日、阪神競馬場11Rで行われ、サトノクラウンが優勝。武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1・4倍)・キタサンブラック(牡5=清水久厩舎、父ブラックタイド、母シュガーハート)は直線で失速し9着に敗れた。

 勝てば凱旋門賞への挑戦が現実味を帯びた一戦でキタサンブラックと武豊は馬群にのみこまれた。オーナーの北島三郎氏はレース後に「夏はゆっくり休ませて、秋は天皇賞(10月29日、東京)に行ければいいかな。有馬記念(12月24日、中山)にも出したいと思っている」と国内専念のプランを明かした。

 18年前の1999年、同じく武豊鞍上のスペシャルウィークが勝てば凱旋門賞を掲げ、単勝1・5倍の圧倒的人気を背負い宝塚記念を戦った。結果はライバル・グラスワンダーに完敗。国内専念が決まったスペシャルウィークは秋初戦の京都大賞典でも見せ場なく大敗。「終わった」と揶揄されるなか、天皇賞秋で復活V。続くジャパンCも制し、ラストランとなった有馬記念でも2着に好走。最後まで日本の競馬ファンを沸かせた。

 キタサンブラックはファン投票でウオッカ以来9年ぶりに10万を超える票を獲得。復活を願うファンは多い。武豊と共にスペシャルウィークと同じような復活ロードを歩んでくれるはずだ。

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2017年6月26日のニュース