【宝塚記念】“大人の待ち”ゴールドアクター激走サイン

[ 2017年6月22日 05:30 ]

宮崎を背に追い切るゴールドアクター(右)
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 【G1ドキュメント=21日】激走のサインは馬場入り前に隠されていた。僚馬2頭を引き連れて3頭併せで最終追い切りを予定していたゴールドアクター。ところが、僚馬の1頭が馬場入りを嫌がって入場口で後ずさりしている。1分、2分…。腕時計を見ながら行列のできたウインズの窓口に並ぶ客のように、入り口で待ち続けるアクター。3分目に入ったところで僚馬を見限り急きょ2頭併せに変更したが、そんな3分間の出来事を中川師は頼もしげに見つめていた。「馬場の入り口で何分も待てるなんて大人になったものだ。以前のアクターなら待ち切れずコースにすぐ飛び出していった」

 追い切りも激走を予感させる。6Fから徐々にピッチを上げて迎えた直線。10馬身先行したスカイステージ(4歳障害未勝利)を覇気にあふれたストライドで馬なりのまま1馬身突き放した。ゴール後も手綱を緩めず、2角では大差ぶっちぎり。「以前のハミにモタれる面もなく、後駆をしっかり使っていました」。手綱を取った宮崎(レースは横山典)も中川師に笑顔で報告した。

 前走の天皇賞・春ではパドックから2走ボケのように気が入らなかった。「思い切り走っていない分、レース後すぐに息が入った」(同師)という。そこで、前走後は平たんから坂路中心の調教に切り替えた。急坂は馬のやる気を引き出す…。師匠と仰ぐ藤沢和師の調教論を実践した。「坂でトモも鍛えておきたかった。以前はトモに疲れが出やすかったので坂路を避けていたが、今なら大丈夫」

 初経験の阪神コースは得意の中山に似た形態。距離短縮もプラス。「大きいレースをまた獲れる馬だと思っている」。激走のサインを出した15年有馬グランプリホース。長老記者の梅崎も本命で勝負だ。

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