【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】10日東京5R 大物感漂うファストアプローチの初陣Vを期待

[ 2017年6月10日 08:00 ]

 先週からスタートした新馬戦。現在の日程になってから毎年感じることだが、牧場で評判になっている逸材がいきなり登場するケースが目立つ。クラシックを目指すには、早い段階で賞金を確保しておくメリットが大きいためだ。先週の新馬戦で最も印象に残ったのは東京日曜5R(芝1600メートル)。この時期の2歳戦で1分34秒8の優勝タイムは驚いた。優勝したステルヴィオだけでなく、2着サトノオンリーワンと3着スプリングマンの走りも高レベル。離された4着以下の馬たちも、決して悲観する内容ではなかったと思う。

 今週の新馬戦にも将来性豊かな逸材が出走。当欄の推奨馬として取り上げたいのが東京5R(芝1400メートル)の◎ファストアプローチだ。父は13年英国2000ギニーなどG1を4勝したドーンアプローチ、母は昨年暮れの香港ヴァーズを制したサトノクラウンの全姉にあたるジョリージョコンドという良血の持ち込み馬。

 500キロをはるかに超える大型馬だが、美浦の芝コースで行われた1週前追い切りでは同厩舎の古馬2頭に楽々と先着。スピードとパワーを高いレベルで兼備しており、初戦としては仕上がりも上々だ。コンビを組む戸崎も「Wコースより芝コースの方が走りが良かった。いいイメージで臨める」と好感触。ダービーを制した藤沢和厩舎から、早くも来年の活躍が期待されるホープ誕生とみた。

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2017年6月10日のニュース