【万哲の乱 特別編】3日阪神11R 条件整ったデニムアンドルビーが復活

[ 2017年6月3日 08:00 ]

 阪神11Rの鳴尾記念。僕が競馬を始めた頃は3月に施行されていたが、12年からは6月へ。ミュゼエイリアンを送る黒岩師は「賞金の関係で使いたいレースをなかなか使えないが、鳴尾記念は近年頭数が少なくなる傾向。将来的にはもう少し体重が増えてくるといいけど、谷川岳S(5着)の後はここを目標にしていました」と狙い済ました阪神遠征。確かに12年10頭、13年16頭、14年12頭、15年11頭、16年14頭、今年10頭と手頃な頭数。去勢手術後で3戦目。まだ復調途上でも狙ったレースだけに、△(押さえ)は打った。馬券に絡めば、高配当も?

 本命は復活を期す(5)デニムアンドルビーだ。脚部不安による約1年半の長期休養から戦列復帰し、これが6戦目。2走前の中山牝馬S(5着)はメンバー2番目のハンデ55・5キロを背負って、これもメンバー2番目タイの上がり3F33秒7の末脚で復調の兆しは見せていた。前走・阪神牝馬S(12着)のマイル戦は現状短く、重馬場も響いた。今回は理想ともいえる2000メートル戦。前走後は坂路で負荷も十分かけ、ダービー当日の5月28日に坂路4F51秒9の好時計。昨冬の復帰後は一番の動きを見せている。手頃な10頭立てなら前が詰まる不利は少なく、自慢の末脚は生きてくる。なんといっても、13年ジャパンC2着、15年宝塚記念2着の実力派。別定54キロで得意の阪神コース。しかも良馬場濃厚と条件が整った今回は、感涙の復活シーンがあってもいい。

 《もうひと押し》東京12Rは3歳馬の(7)ジェイケイオジョウ。前走(9着)は外枠が響き、なし崩しに脚を使わされてしまった印象。「出来はさらに上がっている」と堀井師。2走前の好時計Vから、現級でも力は通用する。1000万級から降級の4歳馬2頭(カネノイロ、スターオブペルシャ)が人気になる分、配当妙味も十分ある。

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2017年6月3日のニュース