【安田記念】「人気ない時に走る」穴党の味方クラレント

[ 2017年5月31日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=30日】春の東京G1で、こてんぱんにやられた寺下は、ラストの安田記念で一発逆転を狙う。火曜は伏兵クラレントに迫った。気温が20度まで上昇した午前6時半すぎ、坂路モニターで管理馬の動きをチェックし終えた橋口師を直撃。「この馬、人気のない時に走るんでね」。いきなり穴党の心に刺さるフレーズが返ってきた。

 過去、G1で馬券に絡んだのは2回。3歳時のNHKマイルC3着は15番人気、2年前の安田記念3着も12番人気だった。6歳以降は重賞ですっかり人気しなくなったが、昨年のマイラーズC(3着)は11番人気、前走の京王杯SC(2着)も11番人気で波乱を演出。成績にムラがあって狙いどころは難しいが、穴党にとっては魅力的な1頭だ。

 8歳だが、指揮官は充実ぶりに目を細める。「今年に入って、体が締まってきた。カイバや調教量は以前と同じなのに、それだけ代謝がいいんでしょう」。今年の2走は496キロ→488キロの馬体で出走。500キロを切ったのは6歳暮れ以来だ。さらに「テンの行きっぷりも戻ってきた」とレースぶりも良化している。

 芝のマイル重賞5勝はウオッカ、ダイワメジャーと並ぶ歴代最多タイ。指揮官は「条件的にもベスト。今回も人気はしなさそうなので」と、不敵な笑みで締めくくった。過去10年で8番人気以下の伏兵が3勝、2着2回、3着7回と大暴れ。毎年、必ず1頭は馬券に絡んでいる。穴党の味方!?クラレントが再び、波乱の立役者になる気がしてきた。

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2017年5月31日のニュース