【万哲の乱 特別編】28日東京12R 追い続けるカフジプリンスで宴会資金ゲット

[ 2017年5月28日 08:00 ]

 この原稿を書いている時点ではダービーの結果は分からない。ただ、東京12R・目黒記念は祭りの後の微妙な状況下で行われる。競馬仲間内では、よく言う。

 「ダービーを勝った騎手は買えない」(表彰式やヒーローインタビューなどに追われれば、常人なら舞い上がってしまうはず)

 「ダービーで惜敗した騎手も買えない」(栄光目前で大魚を逃せば、正常な心理状態で乗れというのが無茶な注文…)

 思い出すのがディープブリランテが制した12年ダービー。鼻差で悲願成就ならなかった蛯名(フェノーメノ)が、目黒記念は1番人気スマートロビンでファンの期待に応えた。目黒記念の表彰式が終わっても「悔しい…」と笑顔なく引き揚げてきた“仕事人”の凄さをまざまさと痛感した。眼前のレースを全力で乗るのが、やはり名手なのだ。

 (4)カフジプリンスは昨年の菊花賞(8着)でも勝負した期待馬。土曜にJRA通算1400勝を達成した岩田はダービーの結果に関係なく、巧腕を発揮してくれるはずだ。前走・メトロポリタンS(4着=東京2400メートル)は休み明けの分、勝負所の反応が鈍かった。ただ前走で苦杯を喫したことで、ハンデは1キロ減の55キロと有利に…。ハーツクライ産駒でスタミナ色が濃い分、100メートル延びるのは小さなようでも好材料。G1再進出に向け、きっちり賞金確保だ。思惑通りに豪快に突き抜けたら、ダービーの反省会?ではなく、祝勝会がスタート。

 《もうひと押し》東京9R・むらさき賞はカフジプリンスと同じ矢作厩舎の(7)ハナズレジェンド。前2戦は極端なスローペースが響いた。ダービー直前ともなれば、騎手の仕掛けも当然積極的で凡レースはない。一気差しで突き抜ける。

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2017年5月28日のニュース