【日本ダービー】グランド牧場社長「カデナはディープに似ている」

[ 2017年5月25日 05:30 ]

カデナを生産したグランド牧場
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 カデナを生産したグランド牧場(北海道新ひだか町)は1927年(昭2)設立の老舗。これまでにスズカマンボやサンビスタなどのG1馬を送り出してきた。伊藤佳幸社長(61)の「人が心地良いと感じる環境は、馬も同じ」との理念から、敷地内は美しく整備され木が多く植えられている。その思いは馬たちに自然と伝わっているのだろう。放牧地では春に生まれたばかりの子馬たちが伸び伸びと駆け回っている。

 カデナの母フレンチリヴィエラは米国で重賞勝ちを含む4勝。「子煩悩で子育てが上手なお母さんです」と同社長。初子スズカコーズウェイが09年京王杯SCを制したこともあり、最大級の期待をもって選んだ交配相手がディープインパクト。カデナが生まれた時から、同社長は特別な素質を感じ取っていた。

 「小柄だったけど、動きが力強かったですね。足元を持った時の蹴る力、伝わってくる力も凄かった。走り始めてからは“全てがディープに似ているな”と。ひそかにそう思っていました」

 皐月賞後、前田幸治オーナーとリベンジを誓い合った。「オーナーが“次は必ず勝つぞ”と。凄い迫力でしたから、馬にも伝わっているかもしれませんね」

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