【日本ダービー】アルアイン95点“余裕”2冠へ立ち姿一変

[ 2017年5月24日 05:30 ]

クラシックホースの貫禄さえ感じさせる立ち姿のアルアイン
Photo By スポニチ

 クラシックタイトルを獲ると、気持ちまで変わるのでしょうか。馬はタイトルの重みなど知るはずもないのに…。9番人気で皐月賞を制したアルアイン。タイトルを獲る前とは立ち姿が一変しています。皐月賞時には頭を上げてハミをがっちりかみ締める姿に「ゆとりがない」と指摘しましたが、今度は穏やかにくわえています。引き手(手綱)を前回の写真と比べてみれば一目瞭然。皐月賞時にはピンと張っていた引き手に遊びがある。少し緩んだ引き手が気持ちの余裕をそのまま示しているのです。鋭かった目つきや耳の立て方も穏やかになっている。タイトルを獲ってスタッフに褒められ、自信が生じたのか。ともあれ、クラシックホースの貫禄さえ感じさせる立ち姿です。

 体つきは変わっていません。トモや肩は相変わらず立派すぎるつくり。ダービーに強いディープインパクト産駒の多くは繊細でしなやかな筋肉を持っていますが、こちらは重厚な筋肉を付けいる。岩のようにごつい。野太い首もSSらしくない。上半身が非常に発達した体形。2400メートルに延びるのはプラスとは言えないが、立ち姿に表れた精神的な余裕が距離を克服させるかもしれません。

 上半身に比べて下半身は寂しい。小さめの飛節と膝。管囲も短め。その頼りなさを各部位の滑らかな傾斜が補っています。飛節は浅からず深からずの絶妙な角度。しっかり浮き出た腱も下半身を安定させています。毛ヅヤは皐月賞時よりもさらに良くなっている。大一番にふさわしい仕上がりです。アルアインとはアラビア語で泉の意味だとか。タイトルを獲って泉のように自信が湧き出る皐月賞馬。2冠獲りへ望みをつなげる立ち姿です。

続きを表示

2017年5月24日のニュース