【万哲の乱 特別編】20日京都11R 再上昇リーゼントロックが重賞初V

[ 2017年5月20日 08:00 ]

 きょう京都競馬場で行われる平安S(京都11R)といえば、個人的にはいまだに1月のイメージ。栗東トレセン近くの滋賀県草津市にアパートを借りた競馬記者1年目の95年。当日(1月16日)は芦毛の人気馬ビワハヤヒデの引退式が行われ、メインの平安Sを勝ったのはライブリマウントだった。翌17日早朝、阪神大震災が発生。同じ年には地下鉄サリン事件も起きて、激動の一年だったのを記憶している。

 平安Sの(8)リーゼントロックは3歳時の京都新聞杯のレース中に骨折。矢作師は「予後不良も覚悟した」という重症から懸命な治療と不屈の生命力で立ち直った。昨年12月の仲冬S1着後、厳寒期は一時下降線をたどったが再び上昇。前走・アンタレスS(4着)は道中3番手の正攻法から、しぶとい粘り。上位3頭の最終4コーナーの位置取り(5番手、8番手、10番手)&差し有利の展開を考えれば、よく頑張っている。以前ほどテンに飛ばさなくなった分、100メートル延長は確実にプラス材料。アンタレスSで同じような位置にいたロンドンタウン、ロワジャルダン、アスカノロマンの方が人気になっているのを考えると、オッズ的にも魅力たっぷり。完全に手の内に入れている鞍上・中谷の重賞初Vを祈る。

 《もうひと押し》東京9R・カーネーションCは(8)ムーンザムーン。オークス優先出走権を懸けた前走・スイートピーS(3着)は早めに外を進出して惜敗。出馬投票したオークスは無念の除外になってしまったが、一連の成績が示す通りで安定感は際立っている。

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2017年5月20日のニュース