【オークス】鞍上ゲット松岡パフューム「走る気」全開

＜オークス＞松岡を背に併せで追い切るホウオウパフューム（左）
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　【Ｇ１ドキュメント＝１７日】騎乗志願。上位騎手から順に騎乗馬が決まっていく昨今ではあまりなくなったが、ホウオウパフュームはそれが実現した１頭だ。主戦の田辺は先にハローユニコーン騎乗が決定。鞍上が宙に浮いていたところに“売り込み”をかけたのが松岡だった。奥村武師は「松岡から乗りたいと言ってきてくれて、そういう気持ちを大事にしたくてオーナーに頼んだ」と経緯を説明。そうと聞けば“隠れ人情派”の岡本ならずとも応援したくなる。

　追い切りはＷコースで４Ｆ５１秒５〜１Ｆ１２秒８。先行したウエスタンメルシー（６歳１６００万）を内から捉えた。松岡は「動きはいいし、走る気がある」と好感触。休み明けの前走・フローラＳは８着に終わったが、師は「トモ（後肢）の踏み込みが強くなってフォームがダイナミックになった」と上積みを感じ取っている。

　３戦目の寒竹賞で牡馬相手に２馬身差の完勝。松岡はこのレースで能力を確信したという。「“オークスはこれにやられるな”と思った。フィニッシュが秀逸だし、２０００メートル以上で良さそうな馬。まさか自分が乗れるとは」と大チャンスに腕を撫す。もちろん課題もしっかり研究済み。「今日も角馬場で他馬に寄られると耳を絞った。他馬を威嚇するところがある」。前走は馬混みでの競馬もこたえたとの分析で、馬群でエキサイトさせることは避けたい意向。「大外枠でお願いします」。騎乗希望だけでなく枠順希望までかなえば、こん身の大外一気が見えてくる。