【万哲の乱 特別編】14日京都11R 軌道に乗ったイーデンホールが一気

[ 2017年5月14日 08:00 ]

 土曜の東京は大量の雨が降ってしまった。近年のヴィクトリアマイルはBコース替わり1週目&絶好の芝で超高速戦。スプリント系が幅を利かせてきた。今年は「1分31秒台」はまず考えにくく、速くても1分32秒後半から、場合によっては1分34秒台の低速決着。こうなれば、昔からの東京コースの鉄則。「東京1600メートルはマイル超えの距離もこなす底力が必要」の図式。◎ルージュバックは昨秋の毎日王冠(1着)はやや重で快勝。底力重視の舞台はマイナスではないはずだ。土曜前売りオッズは同期ミッキークイーン(単勝2倍台)に離されたが、能力は互角。創意工夫して丹念に仕上げた大竹師の結実をライブで見守りたい。

 東京の芝が「タフ」な舞台設定なら、京都11R・栗東Sの京都ダートは対照的に「高速戦」の様相。前が止まらない軽いダート…。そんな騎手心理が働くようなら、思わぬ乱ペースも。完全復調した(10)イーデンホールが絶好の差し頃か。美浦・大久保洋吉厩舎に在籍(15年2月末で定年解散)した3歳春のヒヤシンスS(2着)では1着ゴールデンバローズに続いた実績の持ち主。当時3着クロスクリーガーは交流G1ジャパンダートダービー2着、G3レパードS優勝。もともとの能力を考えれば、オープンでも十分戦える。京都ダートは5戦3勝と好相性。ハンデ54キロで、京都に居残った巧腕・福永との新コンビも魅力たっぷり。

 《もうひと押し》同じ京都では5Rの(15)ホウオウドリームが注目のデビュー戦。母はG15勝の名牝メジロドーベル。矢作師は「菊花賞を目指していきたい」とホレ込んでいる。こちらも鞍上・福永で「遅れてきた大物」の走りに注目を。

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2017年5月14日のニュース