【ヴィクトリアM】ドンキ 2つ目のG1タイトルへ万全12秒0

[ 2017年5月11日 05:30 ]

世代の頂点へ返り咲きだ!坂路で追い切るレッツゴードンキ
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 「第12回ヴィクトリアマイル」の最終追い切りが10日、東西トレセンで行われた。栗東では一昨年の桜花賞馬レッツゴードンキが坂路でシャープな動きを披露。G1・2勝目に向けて、好調をアピールした。また、「第78回オークス」1週前追いは桜花賞で3着に敗れたソウルスターリングが巻き返しに向けて、Wコースで態勢を整えた。

 2年前の桜女王が2つ目のタイトル奪取へ、万全仕上げだ。坂路に登場したレッツゴードンキは、水分を含んだ馬場でも全く苦にせず、リズミカルかつパワフルな脚さばき。終始余裕のある手応えで、残り2Fから12秒1→12秒0の鋭い伸びを見せた(全体4F53秒5)。動きを見届けた梅田師も満足げだ。

 「先週の時点で馬はできでいるので、テンションを上げないようにサラッと。力のいる馬場だったけど、しっかり動けていたし無理することなく時計も出た」

 1週前追いは主戦の岩田を背に坂路4F51秒3の好タイム。序盤から速いラップを刻み、しっかり負荷をかけた。感触を確かめた鞍上は「ラスト1Fは馬場が悪くて馬なり程度だったけど、本当に状態はいいと思う」と仕上がりに太鼓判。

 今年初戦の京都牝馬Sで15年桜花賞以来の勝利を飾ると、前走の高松宮記念(2着)も強烈な末脚で伸びてきた。目下4戦連続で連対。安定した要因について、指揮官は「今まではムキになるところがあったけど、だいぶ大人になってきた。以前は返し馬でぶっ飛んでいたが、並足でジワッと行けるようになったから」と精神面の成長を挙げる。

 断然人気濃厚なミッキークイーンとは同世代。その2冠馬が不在だった桜花賞こそ制したが、その後の牝馬2冠は完敗だった。昨年の当レースもライバル(2着)に1秒差の10着。これまで1度も先着できていないが、今の充実度なら差を詰める可能性は十分ある。

 陣営もリベンジに手応えありだ。梅田師は「精神面はもちろん、馬もパワーアップ。今年の方が(臨戦)過程がいいし、昨年より期待は大きい」と力を込める。岩田も「馬に落ち着きが出て充実している。マイルでも折り合いさえつけば、伸びてくれるから」とパートナーに全幅の信頼を置く。桜花賞と同じマイルのG1で、世代の女王へと返り咲く。

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