【川口・オールスター】大外から伝説刻む!大胆不敵な鈴木圭

[ 2017年5月3日 05:30 ]

2日目から3連勝で優勝戦進出を決めた鈴木圭
Photo By 共同

 川口オートレース場のSG「第36回オールスター」(優勝賞金1300万円=副賞を含む)は3日、最終12Rで枠番選択による0Mオープンの優勝戦(5100メートル=10周)が行われる。

 真っ先に枠番を選択できる優勝戦。鈴木圭は敢然と8枠を宣言した。準決12Rで0Mオープンの8枠から圧勝したとはいえ、何という自信。史上初、SG4連覇の偉業が懸かる一戦とは思えない大胆な決断を下した。そして珍しく強気な言葉を口にした。「評判のいいタイヤは当てる気にもならない。他人と同じことはしたくないから」。一人、孤高の高みにいる鈴木圭には明らかに他の選手と異なる風景が見えている。王者に、もはや枠番など関係ないのか。

 エンジンに関しては「(完全優勝した昨年11月の浜松)日本選手権ほどではないが自分好みの感じになってきた」と満足げ。熱走路で追い込み勢が苦労する中、準決12Rの上がりタイムは3秒359。昨年大みそかの当地SGスーパースター。真冬の高速走路という絶好条件下でマークしたVタイム3秒349にも迫る勢い。もはや次元が違っている。

 「序盤で、悪くても3番手は確保したい。甘くないと思うけど追う展開の方が気持ちは楽」と話した。SG4連覇への意気込みを改めて聞かれ、苦笑まじりに「周りには気にしてもらって、自分は気にしない」。22歳はニュートラルな精神状態を保っている。

 鈴木圭の後は高橋貢以下、枠番選択順に1枠から枠番が埋まっていった。いずれ劣らぬ猛者7人の闘志に火がついたのは明らかだ。それでも「混戦なら、さばいていけるエンジン状態だと思う」と王者は動じない。

 間違いない。今日、オートレースの歴史が変わる。ピンクのナンバーワン勝負服が川口で規格外の伝説を刻む。

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2017年5月3日のニュース