【川口・オールスター】“ミスター”へ一直線!若き王者・鈴木圭

[ 2017年4月29日 05:30 ]

ナンバーワン勝負服を着用して愛車にまたがる鈴木圭
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 川口オートレース場の今年初SG「第36回オールスター」(優勝賞金1300万円=副賞を含む)が、29日、5日間の日程で開幕する。昨年、衝撃的なSG3連覇でMVPに輝いた鈴木圭一郎(22=浜松)が文句なしの主役だ。4月から適用された17年前期ランクで初の全国1位となった若き第一人者。前人未到のSG4連覇という偉業達成へ、初日から貫禄の立ち回りを披露する。



 公営競技はチャンピオンに対して最大限の敬意と配慮を払う。競輪はグランプリ優勝者を翌年、1番車に固定し続けて、その快挙を称える。ボートレースも賞金トップの選手はドリーム戦の1号艇となることが多い。

 オートレースの名誉は「ナンバーワン勝負服」を着ることだ。全国ランク1位、つまりオートの頂点と認められた選手は、王者しか袖を通せない服を6カ月間、着続ける。ついにその勝負服を身にまとった鈴木圭はこう語った。「よく聞かれるけど特別な思いはない。それにナンバーワンを意識していたら勝てないと思う」。意外に素っ気ない。それもそのはず。若き王者にとっては数ある“初モノ”の一つにすぎないのだ。

 デビュー史上最短&最年少(21歳10カ月11日)でのSG優勝(昨年10月=川口全日本選抜)。翌11月の浜松日本選手権では初のSG完全V。同12月の川口スーパースターも完勝。過去に5人(島田信広、片平巧、永井大介、高橋貢、田中茂)しか達成していないSG3連覇を、いとも簡単に成し遂げた。そして今回、前述のレジェンド5人ですら不可能だったSG4連覇を鈴木圭がやってのけるのかが最大の焦点となる。

 速いスタートに頼ることなく、的確な追い込みで勝機をつかむ。それが鈴木圭のレーススタイルだ。じりじりとにじり寄り、自分の姿をライバルに見せてプレッシャーをかけ、最後にかわす。若さに似合わず、駆け引きの間合いが絶妙だ。整備が全く苦にならない点もいい。鈴木圭がロッカーにこもって出てこない姿は今や“オートあるある”。まさにオートレースの申し子なのだ。

 出場メンバーを決めるファン投票(前回Vの青山周平は対象外)でも初の1位に輝いた。今シリーズを勝てば、とんでもない早さでSGグランドスラムへ王手(残りはオートGP)を懸ける。もはや新星などとは呼べない。野球なら“ミスター”長嶋茂雄。競馬なら武豊。競技を背負って立つ“顔”。そういう領域へと鈴木圭は足を踏み入れようとしている。

 ▽28日の鈴木圭 常にハイレベルの仕上がりを目指していく男。近況は「悪くはない、という感じ」と無難なコメント。ただ、受け答えの雰囲気は堂々としており、自信が垣間見えた。SG4連覇へ向けての意気込みは「意識していない」。あくまで目の前のレースに集中していく構えだ。「少しでも体感がいいセッティングを見つけていきたい」。初日12R「スターセレクション」からモチベーションを高めて臨む。

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