【天皇賞・春】サトノダイヤモンド100点 バランス完璧、輝く馬体

[ 2017年4月26日 05:30 ]

超一流の骨組みを持つサトノダイヤモンド
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 何度も書いてきたように、馬格の良さではサトノダイヤモンドが飛び抜けています。ライバルがかすんで見える超一流馬の骨組み。日本中探しても、これほど秀逸な馬格は見つからないでしょう。

 ゆったり遊びのあるステイヤー体形。頭から蹄まで全ての部位が完璧なバランスでつながっています。よく抜けた首差し、滑らかな背中、程よく傾斜した肩、狂いのない膝、筋が浮き立つ丈夫な腱、柔らかいつなぎ、深いトモのつくり。飛節はトモのパワーを余すところなく推進力に変えられる絶妙な角度と大きさを備えている。

 私の求める理想が高過ぎるせいでしょう。名前通りのダイヤモンドのような馬格だけに、もっとパワーが欲しい。キ甲をさらに膨らませ、凄い筋肉を付けて進化できると思います。既に日本のG1ウイナーにふさわしい馬体のレベルには達していますが、その先を期待するのです。

 とはいえ、4歳春を迎えたくましくなってきました。昨年の有馬記念時よりも腹周りに厚みがあります。そのため500キロ超の体重の割には細身に映った体つきに重厚感が増してきた。愛くるしかった目も大人びて、厳しさが宿っています。

 もう一段階、進化したときが、欧州への旅立ちです。今秋には日本人ホースマンの悲願を背負えるキ甲と筋肉で凱旋門賞を獲ってほしい。それだけの夢を託せる日本一の馬格なのですから。

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2017年4月26日のニュース