【中山グランドJ】王者オジュウチョウサン障害G1・3連覇

[ 2017年4月16日 05:30 ]

<中山11R・中山グランドJ>オジュウチョウサンでレースを制し、口取りをする石神(中央)
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 障害の春の大一番「第19回中山グランドジャンプ」が土曜メインで行われ、昨年の最優秀障害馬オジュウチョウサンが快勝。同レース連覇を飾るとともにカラジ(05〜07年中山GJ)に並ぶJ・G1最多3勝目(3連覇)を挙げ、自身の持つ障害重賞連勝記録を6に伸ばした(グレード制導入以降)。

 絶対王者はファンの拍手と歓声を一身に浴びてゴールに飛び込んだ。唯一ピンチに見えたのは最終4角でサンレイデュークに並びかけられたシーン。石神も「サンレイは切れるイメージがあったし、一瞬ヒヤッとした」と振り返ったが、愛馬は全く動じなかった。「手綱を通して“まだ余力あるよ〜”と伝わってきた。障害を大きく跳ばない分、道中で無駄に力を使わないから最後に力が残る」。ラストの伸びが王者の真骨頂。楽々と3馬身半突き放した。

 管理する和田郎師はこれが節目のJRA通算100勝目。海外挑戦の可能性を問われると「そういう気持ちもないわけではないが、(中山GJ3連覇の)カラジの上を行くとか国内にも目標がある」と答えた。今後は未定だが、これからは歴史への挑戦となる。石神は「何十勝とできるように頑張って仕上げていきたい。無事なら負けないと思う」と決意表明。王者の進撃はまだまだ続きそうだ。

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド 母シャドウシルエット(母の父シンボリクリスエス)牡6歳 美浦・和田郎厩舎所属 馬主・(株)チョウサン 生産者・北海道平取町の坂東牧場 戦績19戦9勝(うち障害17戦9勝) 総獲得賞金3億5877万1000円(全て障害)。

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