【桜花賞】1強に待った!ミヤビ 切れ味“優雅”4F53秒3

[ 2017年4月6日 05:30 ]

坂路で好調ぶりをアピールしたアドマイヤミヤビ
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 ソウルスターリング1強に待った!!5日、東西トレセンで桜花賞の最終追い切りが行われた。栗東ではソウルスターリングと初対決となるアドマイヤミヤビが坂路で馬なりながらシャープな動き。好調をアピールした。フィリーズRを制したカラクレナイもCWコースで軽快なフットワーク。関西勢も万全の態勢で東の2歳女王を迎え撃つ。

 黒みを帯びた芦毛が坂路で弾んだ。クイーンCを制したアドマイヤミヤビは単走で最終調整。雄大なフットワークを繰り出して、4F53秒3をマーク。終始馬なりだったが、ラスト1Fは12秒5としっかり伸びた。友道師は「先週しっかり動かしたので今週は軽め。無理せず53秒台が出ている。本当にいい動き」と満足そうな表情で合格点を与えた。

 新馬こそ2着に敗れたが、その後3連勝でクイーンCを制した。東上して挑んだ百日草特別では牡馬勢をねじ伏せた。2着馬カデナが後に弥生賞を制したことで、さらにミヤビの評価は高まった。3勝とも上がり3F33秒台の切れ味。追えば追うほど伸びる末脚が最大の武器だ。「阪神外回りコースなので、直線の長さを生かしてほしい」とトレーナー。2度の関東遠征でも馬体を減らさなかったように、強じんな精神力も牝馬としては頼もしい。「普段はおとなしいが、競馬の時だけスイッチが入る。オンとオフの切り替えができる馬」と胸を張った。

 ソウルスターリングとは初対決。「チューリップ賞の時に生で見たけれど、一頭だけ牡馬のような体つき」と友道師が評すれば、M・デムーロも「めちゃくちゃ強い。走りが全然違う」と舌を巻く。しかし、ここはうら若き牝馬同士の戦い。一昨年は単勝1・6倍のルージュバックが、昨年は同1・5倍のメジャーエンブレムが1番人気に応えられなかった。何が起きても不思議ではないのが桜花賞なのだ。

 デビュー戦から手綱を取ったルメールはソウルに騎乗するが、「最大のライバルはアドマイヤミヤビ」と警戒心を口にした。初騎乗のM・デムーロは、昨年ジュエラーでこのレースを初制覇。「G1では4コーナーからゴチャゴチャになる。一番大切なのはスムーズに運ぶこと」と付け入る隙ありとの見立て。ミヤビと陣営の“諦めない心”で大金星をつかんでみせる。

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2017年4月6日のニュース