【大阪杯】金鯱賞のしぶとさ発揮なら勝ち負けできるヴァンドール

[ 2017年3月29日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=28日】話に引き込まれ、体が“前のめり”になっている自分に気が付いた。オサムを虜(とりこ)にしたのは大阪杯に伏兵ロードヴァンドールを送り出す昆師だ。

 「うちのは3歳の時期にパッと走って終わるような馬じゃない。古馬とやりながら、ジワジワと力を付けてきた。小倉大賞典で厳しい流れを経験したことが前走の金鯱賞(2着)につながった。どこまでやれるか楽しみにしている」

 この春の昆厩舎は穴党向けのリップサービスだけで終わらない。重賞戦線でことごとく結果を出してきた。チューリップ賞でリスグラシューを抑え2着したミスパンテールは、来週に迫った桜花賞の惑星的存在。弥生賞で果敢な逃げを打ち2着奮闘のマイスタイルも皐月賞の有力候補だ。高松宮記念のヒルノデイバローは残念ながら11着に敗れたが、今週からのG1・3連戦は昆厩舎から絶対に目が離せない。強気はまだ続く。

 「同じ脚質のキタサンブラックとは恐らく同じような位置取りからの競馬になると思う。2、3番手から互角に動く競馬をやってほしい。いいタイミングでいいレースに使える。この後は休みになるから、今回は目イチに仕上げるつもり」

 無論今回が初めてのG1挑戦。それでも舞台が【1・1・1・0】を誇る阪神の内回り2000メートルなら臆することはない。快ペースで先導するマルターズアポジーを見る位置から金鯱賞同様のしぶとさ発揮なら、勝ち負けに届く。同型の年度代表馬は休み明け。直線先頭に躍り出るのは、この馬の方ではないか?

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2017年3月29日のニュース