【大阪杯】マカヒキ 新設G1初代王者へ!僚馬のドバイVで勇気

[ 2017年3月28日 05:30 ]

大阪杯“初代王者”を狙う昨年のダービー馬マカヒキ
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 G2から格上げされ、昨年まで国内の春にはなかった古馬の芝2000メートルG1が誕生。初代王者のタイトルを懸け、東西の実力派が名乗りを上げた。昨年のダービー馬マカヒキはフランス遠征明けの京都記念を叩いて上昇ムードが漂う。友道厩舎では先週ドバイターフでヴィブロスが勝利。2週連続G1獲りを狙っていく。

 遠く離れた中東から海を越え、G1獲りリレーのバトンを託された。友道厩舎は先週ドバイターフにヴィブロスが出走。直線、しびれるような攻防を半馬身差で制して昨年の秋華賞に続くタイトルをモノにした。今週は昨年のダービー馬マカヒキの出番だ。2週連続G1制覇へ。大江助手からそんな意気込みが伝わってくる。

 「ドバイで勝ってくれて勇気をもらいました。最近は厩舎も毎週、勝ち星が途切れていないし、いい流れで臨めます」

 昨秋は日本を離れてフランスへ。その初戦でニエル賞勝ち。続く凱旋門賞は14着とホロ苦い結果に終わった。「寄せられたり、いろいろなプレッシャーがあった中で、初めて掛かって息を入れずに走ってしまいました」と振り返る。帰国初戦の前走・京都記念は3着。遠征明けとやや重が影響したのか、もうひと伸びできなかった。ただ、着順は別にして収穫のある内容。「凱旋門賞は我を失ったし、そのあたりに注目していたけどジョッキーと呼吸が合っていたので」と捉えている。

 中6週となるこの中間は厩舎で調整。順調に乗り込みを重ねてきた。先週木曜はCWコース3頭併せ。最後方から直線で内へ。スッと加速してアドマイヤロブソン(3歳500万)に5馬身差、マイフリヴァ(6歳500万)に1馬身差で最先着。重いウッドチップで6F79秒3〜1F12秒3と脚力をアピールした。

 「やればやるだけ稽古で時計は出るけど体の成長に合わせて、やっています。しっかり動けているし、状態は上向いていますよ」

 これまで国内では京都、中山、東京で出走して阪神は初めて。内回りについては「去年、中山を上手にこなしてくれたので気にしていません」と即答。あとひと追いで態勢はキッチリ整う。ここが本領発揮の舞台だ。

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2017年3月28日のニュース