【スプリングS】エトル 4F55秒8も9年前の“再現”へ活気

[ 2017年3月16日 05:30 ]

<スプリングS>併せで追い切ったエトルディーニュ(左)
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 皐月賞トライアル「第66回スプリングS(3着まで優先出走権)」(19日、中山)組では共同通信杯2着エトルディーニュが軽快な走りで重賞初制覇へ前進した。

 9年前のスプリングSを再現するような活気に満ちたストライドだ。スタンドから双眼鏡を向ける小桧山師の視線の先でエトルディーニュの青鹿毛が躍る。Wコースで3馬身先行したコマクサ(5歳500万)に外から並びかけると造作もなく3馬身突き放した。「タイム(4F55秒8)は遅いが、外ラチ沿いを実にいい動きだった。デビュー10戦目でもケアしながらやってきたから」。同師は満足そうに口火を切ると、こう続けた。「育成時代からノーザンファームのエキスを注入して丈夫に育った。うちにいたスマイルジャック(08年スプリングS優勝)も現役時代はノーザンファームで調整したからね」

 エトルディーニュは一度も掲示板を外していない堅実ぶり。好位からしぶとく伸びる走りは、デビュー6戦全て3着以内に粘走してスプリングSに挑んだスマイルジャックを思い起こさせる。両馬をつなぐキーワードは国内随一の生産、育成技術を誇るノーザンファーム(北海道安平町)だった。「日高で生まれて、1歳後半から育成をお願いしたんだ。牧場の奥に厩舎があって毎日2時間近く歩いた」。ウオーキング(常歩=なみあし)は馬の基礎体力を養うという。並の育成馬の倍以上、常歩を重ねた経験がタフな競走生活を支える。

 「祖母のプリンセストウジンはうちの厩舎の開業第1号で、厩舎の特別初勝ち。この血統は廃用のピンチもあったが絶やしたくない」。思い入れの凝縮した血統で挑むスマイルジャック以来の重賞V。執筆活動も続ける同師は自著「馬を巡る旅」でスマイルとの出合いを釣りに例えている。「四万十川(高知)でのんびり釣りをしていたら大物のアカメが釣れた」。9年前の大物釣果が再現するか。

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