【フィリーズR】カラクレナイ3連勝!ミルコは日曜メイン6連勝

[ 2017年3月13日 05:30 ]

<阪神11R・フィリーズR>カラクレナイで勝利しムチをまわすM・デムーロ
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 ミルコが止まらない。桜花賞トライアル「第51回フィリーズレビュー」が12日に阪神競馬場で行われ、2番人気カラクレナイが大外一気の差し切りV。鞍上のミルコ・デムーロ(38)は98年武豊に並ぶ6週連続の日曜メイン制覇。松下武士師(36)は、開業3年目でうれしい平地重賞初Vとなった。2着レーヌミノル、3着ゴールドケープまでが桜花賞の優先出走権を獲得した。

 絵に描いたような強襲劇で奇麗に捉えた。カラクレナイは道中、後方から2番手のポジション。ハナを切ったアズールムーンがスタート後の3Fで33秒5を刻む速い流れで、じっと勝機をうかがった。直線は外へ。そこで進路を確保して勢い良く伸びてくる。次々と前をかわしラスト1F標識を通過すると、あとはレーヌミノル1頭だけ。メンバー最速タイの上がり3F34秒4を刻み、1番人気のライバルに半馬身差をつけてゴールへ。

 M・デムーロは「素晴らしい、強かったです。1週前の追い切りに乗せてもらったときはまだ80%の仕上がりだったけど、それから絶対に良くなると思っていました。中団からのつもりだったけどペースが速くて…。後ろ過ぎたけど直線は凄くいい脚を使ってくれました」と笑顔で振り返った。

 人馬の力がガッチリかみ合った。これでデムーロは先月5日の東京新聞杯から日曜メイン6週連続勝利だ。「とてもうれしいです。馬主さん、調教師の皆さんにチャンスをいただいているので」と謙虚に語り、手綱を任せた松下師は「僕で止めなくて良かったです。ホッとしました」と安どの笑み。15年3月の厩舎開業後、平地重賞初制覇とあって「ジョッキーの勢いに乗れました」と抜群の勝負強さを誇るデムーロを称えた。

 昨秋に未勝利、万両賞と連勝して放牧へ。冬を越して、ひと皮むけた。「パドックでテンションが上がらず落ち着いていました。徐々に大人になってきたんでしょうね。以前と体重は同じくらいだけど体に幅が出ました」と心身両面の成長を感じ取っている。デムーロはクイーンCの覇者アドマイヤミヤビに騎乗するため桜花賞(4月9日、阪神)の鞍上は未定。とはいえ弾みがついたのは間違いない。「次の鞍上はオーナーと相談します。これまで千四に使ってきたのはたまたま。1F延びても対応できると思うし、まだ戦っていないメンバーとやるのは楽しみです」と本番を見据える。3連勝で堂々G1へ。トライアルを制した勢いに乗って桜の女王を目指す。

 ◆カラクレナイ 父ローエングリン 母バーニングレッド(母の父アグネスタキオン)牝3歳 栗東・松下厩舎所属 馬主・吉田照哉氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金6968万2000円。

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